2013年9月

『フィンランド症候群』

先週末の桜島には参りました。爆発的ではないけれど、小さな爆発をボコボコとやってくれました。強風にも煽られて、鹿児島市内はまるで砂漠の町のようでした。もうすぐ10月です。秋の長雨の前に、何とか早めのひと湿りが欲しい今日この頃です。

 

 

さて、先週の土曜日の午後は自分とその家族、そして職員が加入する鹿児島県歯科医師国保組合が行う年一回のスクリーニング検査でした。スクリーニングとは特定の病気を診断するのではなく、症状のない段階での病気を発見するための検査のことで、血液検査や尿検査、胸部X線検査、心電図などがそれになります。

内科医による聴診もその中のひとつになりますが… いや〜参りました。毎年、いつもあっという間に終わるはずなのですが… 今回は随分熱心に診て頂きました。

 

その時の診察内容です。

 

(眼を上の方から覗き込むようにして…)

『眼が充血してますね〜 何かアレルギーがありますか?』

 「いや特にありません。」

『じゃあ、血圧からかもしれませんね。血圧は内臓脂肪で上がりますから、この腹囲(ウェスト)を8cmほど減らしてくださいね。きっと良くなりますから。』

 「は、はい、わかりました。」

 

(聴診器を右の肺の辺りにあてながら…)

『右の肺の空気の出入りが、左と比べると良くないようですが、何か思い当たる節がありますか?』

 「20代の時にラグビーで右の肋骨を折ったことがありますが…」

『あ〜 多分それですね。苦しくなってきたらすぐ精密検査を受けて下さいね。』

 

(聴診器を心臓にあてながら…)

『ん、音が途中で切れるところがありますね。今まで、胸が苦しくなったことありませんか?』

 「いや、特にないですけど…」

『もし運動の時に苦しくなったら、すぐに止めて安静にするようにして下さいね。』

 「は、はい… わかりました。」

『それではお大事になさって下さい。』

 「あ、ありがとうございました。」

 

フィンランド症候群をご存知ですか? 症候群といっても病気の名前ではなく、フィンランドで行われたある実験についてジャーナリズムが作り出した造語です。その実験とは、「フィンランドで健康状態が同程度である人々を2つのグループに分け、一方には医師の管理の下に厳密な健康管理を行い、もう一方には個人の自由のもとに生活させたところ、自由に生活していた人々のほうが発病・死亡のリスクが低かった。」というものです。何故このような結果になったのか… 介入で使用された薬剤の副作用によるという解釈が有力ですが、「厳密な健康管理が及ぼす弊害(フィンランド症候群)」としてマスコミに取り上げられたことで曲解されている部分もあるようです。“タバコを止めるとストレスになるから体に良くない”というのもその一つらしいです。

 

まあそれにしても、管理され過ぎるというのは精神的に良くないですね。今回しみじみ思いました。診察の後、しばらく気分的に落ち込みました… 「健康」を無理して作る必要はないですよね。(・・。)

 

 

 

 

 

“おもてなし”

京都の嵐山を訪れたのは高校の修学旅行の時です。あれから30年あまり… 一昨日のニュースの中で、久しぶりに見た桂川周辺の悲惨な状況に驚きを隠せませんでした。台風のメッカと言われた鹿児島も今は昔、異常気象のせいなのか最近ではかすりもしないので、その恐怖感や通過後の悲惨な状況を忘れかけていました。

改めて、今回の台風18号の豪雨により被災された関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。そして、一日も早く日常の生活に戻られますようお祈り申し上げます。

 

さてこの台風、残念ながら7年後のオリンピックの懸案事項になる可能性は大きいですね。

オリンピックといえば、記憶にまだ新しいブエノスアイレスでのIOC総会、招致のカギになったともいえる滝川クリステルさんの“お・も・て・な・し”のプレゼンテーションが話題になっていますね。全般的に少々日本を持ち上げ過ぎのところもあるようですが、日本売り込みの最後の切り札ですから致し方ないところなのでしょう。

http://www.youtube.com/watch?v=6hggygKWwhg

 

でも、この“おもてなし”という言葉を耳にして日本の良さを再認識された方も多かったのではないでしょうか。元々おもてなし(Hospitality)とは、家族と接するように表裏のない心で見返りを求めない対応という意味で、提供する側とされる側に主従関係が発生するサービス(Service)とは使われ方が違うようですね。

さてさて、10月のライブを控え、先週末に鹿屋の『BAR・BOTTOMS・UP』で約2ヶ月ぶりの練習を行った鹿屋高校OBバンドのミッシェルでしたが、練習後のミーテイング(飲み会)の中で 「バンドのパフォーマンスをもっと向上させよう!」ということで意見が一致しました。半年前のバンド再結成時はとにかく目の前の演奏のことに一生懸命で、他のことに気が回らなかったのですが、反省会を重ねながら、2回目のライブではMC(演奏者のおしゃべり)に時間を割きました。

それでもまだ、ステージ上での動きや客席への目線や表情、衣装などなど… パフォーマンス向上のための課題は山積みです。アマチュアバンドもここまで考えなければならないのか〜 と、思うところもありますが、これもせっかく見に来てくれたお客様への“おもてなし”と考えれば目線も変わるかもしれませんね。メンバーの皆様方、しっかり頑張りましょうね。(^▽^)/

 

だいぶましになってきた「青春の影」

http://www.youtube.com/watch?v=rhlIpOQ5Dx8

 

ミッシェルを初めて聴いた『BAR・BOTTOMS・UP』のマスターの表情に注目

http://www.youtube.com/watch?v=nDJ_Tz8U8to

 

その他もろもろ…

http://www.youtube.com/user/youone320/videos

 

 

 

『幸せはいつもちょっと先にある』


先日の日曜は末っ子の娘(中3)の運動会でした。中学での最後の運動会ということもあり、気合いの入った家内は午前3時起きで、お弁当作りを頑張っていたようです。心配された桜島の灰は南東風のため霧島方面へ… 天候は曇り時々晴れ、何とか炎天下を免れたものの、やはり残暑は厳しく生徒も先生も保護者も水分補給に気遣う一日となりました。写真左は、昼食後、お昼のプログラム1番で行われる、今年度卒業生による恒例のフォークダンスです。午前中の徒競走で生まれて初めて1番をとって気分を良くしたのか、あれだけ嫌がっていたダンスを、楽しそうに飛び跳ねながら踊っている娘にビックリです。写真右は中学で籍を置く吹奏楽部の閉会式での演奏風景です。日差しを受けて楽器が熱そうですよね〜

 

さて、運動会の行われた9月8日は日本にとって特別の日となりました。日本時間で午前5時過ぎ、南米のブエノスアイレスで行われていたIOC総会で、2020年のオリンピック開催地が東京に決定しましたね。アベノミクスも最近での評価は下降気味、そのような中、一転して日本が活気づいた瞬間だったといっても過言ではないでしょう。まだ始まったばかりですが、報道関係はアゲアゲムード。景気回復、雇用促進云々、これからの未来に何かを期待させる“幸せの予感”は国民に徐々に浸透していくことでしょう。

 

さてさて、せっかく気分がいいところへ、水を差すような話題で申し訳ありませんが、皆さんはこのような経験ありませんか?

例えば、欲しくてたまらなかった物を手に入れた途端、実はそうでもなかった…  やりたいことがいっぱいあったはずなのに、いざ退職してみると暇だった… この会社に入ったら人生バラ色だと思ったのにそうでもなかった… 一生大好きだと思っていた恋人が嫌いになった… 

どうして私たち人間は、いつも間違った「未来の幸せ」を想像してしまうのでしょうか。それは、人にとって未来をコントロールすることが心地よいからです。コントロールによって手に入る未来ではなく、コントロールすること自体が心地よいからです。そしてそれは、「幸せ」を想像したい私たちの心と、自分を巧みにだましてしまう脳がグルになって起こしているのです。

「幸せ」はいつもちょっと先にある、目指した場所にたどり着くたびに私たちは満足できなくなり、また「幸せ」はちょっと先に逃げてしまう… 

というようなことを、『幸せはいつもちょっと先にある 〜期待と妄想の心理学〜』(ダニエル・ギルバート著:早川書房)は様々な角度から私たちの「未来の幸せ」の検証、解明を試みている本です。

 

ネットでつい注文してしまって、奥様にビクビクしているご主人… ストレス発散で、つい衝動買いしてしまう奥様方… 秋の夜長に備えての一冊に如何でしょうか。 =*^-^*=

 

 

 

 

ご飯とお味噌汁

一昨日から昨日にかけての落雷と雨は凄かったですね。これから台風17号が接近するとのこと… まだまだ油断禁物です。皆さん、気をつけましょうね。

さて、どんなに暑くても、これまで“夏バテ”というものを経験したことのない自分でしたが、今年はキツかったですね〜 何だか体がだるくて重くて、覇気がない。これを夏バテというのかな? と、思いつつ漫然と過ごした一夏でした。 

最近になってやっと一本の線が繋がってスイッチが入ったような気がします。さて、何が幸いしたのか? 改めて考え直してみたところ、思い当たる節がひとつありました。 長女の新学期の始まりと同時に復活した我が家の朝食“ご飯とみそ汁”ではないかと… それまでは、夏休み中の朝食を“シリアルと牛乳”で済ませていました。シリアルの成分表示では栄養価も問題なく、冷たい牛乳は暑い夏には喉ごしもよく、最高の朝食と思っていましたが、そうではなかったのかな?ということです。やはり、“ご飯とみそ汁”は日本人にとって、特に中年期を迎えた自分にとって大切な食事のようです。

 

さて、酪酸菌(らくさんきん)をご存知でしょうか? 酪酸菌は、日本の土壌や日本人の腸内に昔から住んでいる細菌で、汚染されていない農作物や添加物の含まれていない糠漬け(ぬかづけ)、味噌、醤油など特有の日本食から腸内へ常に取り込んできたものです。その役目は、腸内バランスが崩れた時に増える腐敗菌(ふはいきん)に対して天敵となり拮抗(きっこう)作用を示し、他の有益な菌と共生して整腸効果を発揮します。腸は人体の70%の免疫細胞が集まる身体の防衛のための大事な器官です。酪酸菌の生成した酪酸は腸粘膜の栄養源ともなり、全身の免疫系を強化する役割もあります。この他、整腸作用を促す善玉菌として知られているものに、ヨーグルトなどに含まれるビフィズス菌やナットウキナーゼを作り出す納豆菌などがありますね。

 

さてこの酪酸菌ですが、食品だけで多量に取り込むことは難しいとされています。1933年千葉大学医学部の宮入近治博士により報告された酪酸菌(宮入菌:MIYAIRI株)を成分とする製剤(商品名:ミヤBM)は多量に摂取しても副作用がなく安心して使える整腸剤として昔から有名です。

 

以前、このプログの中でも取り上げましたが、俳優の高倉健の朝食は30年ほど前からナッツ入りのシリアルヨーグルトだそうです。この夏、ちょっと気取って挑戦してみましたが… まだまだその器じゃなかったようです。(・・。)