昨日のお昼頃に歯の移植を行いました。25歳の男性の患者さんです。レントゲン写真で、右下奥歯のむし歯が進行して残すことができないことを確認できたので、患者さんにはやむ終えず抜歯となること、抜けたままの状態では将来的に噛み合わせなどに影響を与える可能性があるために、噛み合わせに参加していない右上の親知らずを抜歯して移植する治療方法があることを説明し、同意が得られたので治療に踏み切りました。この後は、約2週間後に移植した歯の神経の治療、そして2ヶ月後にかぶせものをして治療終了の予定です。
最近、歯の移植がまた見直されてきているようです。昨今のインプラント治療の失敗例の過剰報道も少しは関係しているのかもしれません。医療はあくまでも患者主体です。流行にとらわれない治療を目指していきたいと思います。