昨年の春頃、大分の壇上先生に勧められて百田尚樹の『永遠の0』という本を読みました。読み始めるとなかなか手放せなくなって、診療の合間を利用して一気に読み上げた本でした。何度となく目頭を押さえながら、最後は奥の部屋で一人号泣していたのを覚えています。
あらすじは、戦時中、天才的な零戦操縦士で、絶対に生きて妻子に会うと宣言した主人公の宮部久蔵が、終戦間近自ら特攻に志願してしまいます。そのような行動をとった祖父・宮部のなぜ?を追い求めた姉弟が、生き残った戦友たちのインタビューの中で、その真の姿を明らかにしていくというものです。フィクションではありますが、読み終わった時に自分の在り方を考えさせられる秀逸の作品です。
この『永遠の0』が2013年に映画化されます。
http://www.eienno-zero.jp/index.html
おそらく、映画館の片隅で一人号泣していることでしょう。