昨年のFIFA女子ワールドカップで“なでしこジャパン”のメンバーとして大活躍した澤穂希選手が、その後原因不明の体調不良に陥ったことは記憶に新しいことだと思います。まだ病名のはっきりしなかった頃、自分はおそらく、バーンアウト“燃え尽き症候群”ではないかと思っていましたがそうではなかったようです。正式な病名は「良性発作性頭位めまい症」。これは、内耳の耳石がはがれて、体のバランスを保つ三半規管というところに入り込んで起こるものだそうです。これとは全く異なりますが、「メニエール病」の“めまい”も内耳のリンパが増えすぎたために起こるむくみが原因とされています。この二つ、構造医学では多くが左側の仙腸関節の潤滑不全が原因とされ、それに伴う整復処置と1日40分程度の歩行により完治が見込めるとしています。
実は2年前ぐらいに、朝起きてから急な“めまい”に襲われ立てなくなり、救急で脳外科に駆け込んだことがあります。MRIとかCTとか検査をしましたが原因がわからず、わかったのは通常2本ある椎骨動脈が先天的に1本無いということだけでした。おそらく脳へ送られるはずの血液が虚血状態になって起こったのではと思います。その他にも首や肩の凝り、ストレス、運動不足など様々な原因が重なって起こったものだと考えています。不思議だったのは、その時、じっとしていると立てないのですが、構造医学の教えを守り、家の中をぐるぐる歩き回っていると“めまい”が軽くなっていたことです。“足は第二の心臓”と呼ばれる所以を実感した瞬間でした。