清涼飲料水

昨日のお昼休み時間に、自分が校医をしている鹿児島市立広木小学校の先生方を対象に、『むし歯予防の指導を効果的に行うために』という演目で約1時間の講話を行ってきました。まず初めに“むし歯を正しく理解しよう”ということで、むし歯のでき方や予防についての考え方など最近の知見について述べ、その後に“歯みがき”や“食事指導”、“フッ化物の利用”など、むし歯予防のヒントについて様々な方向からお話しをさせて頂きました。

図はその中の資料のひとつで、清涼飲料水と呼ばれているポカリスエットや100%果汁ジュースの中の糖質の5〜10%は、お口の中の歯垢に浸透してむし歯(脱灰)を引き起こしますが、残りの90%強は酸性食品として歯のエナメル質に直接作用して歯を溶かしている(脱灰)ことを説明したものです。現在、清涼飲料水と呼ばれる商品のほとんどが酸性食品であることをお話しして、夏場の過度の摂取に注意を呼びかけてきました。

実はこの講話、行った場所は学校の職員室でした。初めに案内された時はちょっとびっくりでしたが、約30年ぶりの職員室で、どこか懐かしさを感じながらの一時でした。