昨夜、鹿児島ミッテ10で9月1日より1週間の限定で上映されている“山下達郎シアターライブ”に行ってきました。自分と達郎との出会いは33年前の高2の時です。文化祭の出場枠を競っていた他のバンドが達郎の『Paper Doll』のコピーをやっていて、その時はお世辞にも上手とはいえない(笑)演奏のせいなのか、変わったテンポの曲だな〜?という印象しかありませんでした。それからしばらくして、『Ride On Time』と共に達郎自身も出演していたMaxellのオーディオテープのTV・CMを見て、これは?…!!と思い、すぐにレコード屋に走りました。ステレオから流れる達郎の声を最初に耳にした時の、背中を走った戦慄を今でも覚えています。あの時以来、虜になってしまいました。彼の作る楽曲の質の高さ、素晴らしさは言うまでもありません。それ以上に尊敬して止まないのは、音楽に携わる職業人としてのその姿勢です。“最高の選曲を最高の音質で…”でお馴染みの“サンデーソングブック”は、気取らない彼のその人間性をとても身近に感じることができる日曜のお昼の一時だと思います。
今回のシアターライブは達郎がこれまで行ってきた1984年から2012年までのライブ映像をシネコン用に編集したものです。オープニングは予想した通りの『SPARKLE』でしたが、開始からほとんどMCなしの90分間は、達郎がシネコン用にリマスタリングを施した音質に圧倒されっぱなしのあっという間の時間でした。1984年当時のライブのメンバーで今でも参加しているのは、伊藤広規(Bass)と難波弘之(Keyboards)だったと思います。二人とも目立たないけどいい味出してましたね〜!
実は、医院を開業してからというもの、ライブに足を運ぶことが少なくなりました。時間帯が診療時間と重なり、なかなか…というところがあります。そんな自分にとって今回のシアターライブは過去を埋める貴重な時間となりました。それにしても、達郎の声量にはびっくりです。声を聞くのが久しぶりだったので、年齢等を考えて少しは危惧するところもありましたが、彼曰く“声は年をとらない”だそうで、ひょっとして昔より出ているのでは?と思える程でした。
シネコンのいいところは期間内であれば感動を何度でも味わえるところだと思います。もう一回、感動を味わいに行ってきます。
( You Tube : http://www.youtube.com/watch?v=FFLjDzRa8SY )