明日から霜月(しもつき・11月)です。朝夕もめっきり冷え込むようになり油断のできないこの季節、そろそろインフルエンザ予防のワクチン接種を…と考えてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
インフルエンザ予防の基本は外出先から帰った時の“手洗い”と“うがい”ですが、その“うがい”に使用すると予防に非常に効果的な『酸化電位水』をご紹介します。このお水は、水道水に食塩を加えてできた0.05%の食塩水を医療機器で電気分解することにより作られます。巷でよく耳にする“酸化還元水”と呼ばれるものと異なる点は、このお水が殺菌に比較的に有効なpH2.70以下の酸性度を有しているだけでなく、細菌やウイルスの生物学的構造を瞬時に破壊することのできる酸化還元電位1100mV以上の電荷を持っているところです。東北大学の細菌学教室の研究で、インフルエンザウイルスだけではなく、ヘルペス、ポリオ、HIV(エイズ)など様々なウイルスに対してその殺ウイルス効果が実証済みです。通常の薬剤殺菌と比べて廃液も出ないので環境にも優しく、また細菌やウイルスを瞬時に破壊するので変異するまでの時間が限られており、通常の薬剤殺菌で生じ得る耐性菌や耐性ウイルスの出現を極力抑えることができます。
このようなことから、一般の医療におけるこの酸化電位水の応用は広範囲にわたり、病棟、病室、手術室、ファイバースコープ、治療器具、手指などの消毒はもとより、アトピー性皮膚炎や長期間ベッドに寝ている患者さんの床ずれ等の治療にも使われています。私の医院ではこの酸化電位水を歯周病の予防や抜歯後の消毒などにも使用しています。冷暗所で保存すれば効果は約1ヶ月間持続するので、患者さんには遮光されたボトルでお分けして、お家で色々なことに役立ててもらっています。
実は、秋になると私の病院の裏にはブタクサがいっぱい生えます。私の鼻アレルギーの元凶なのですが、現在のところ毎日鼻を酸化電位水で洗浄することにより症状はストップしているようです。鼻炎の方、お試しあれ。。