宮台真司 『14歳からの社会学』

本をご紹介します。宮台真司著『14歳からの社会学』は首都大学東京教授である彼が、当時2歳になる自分の娘が成長し思春期を迎えていく中で、いずれ接していかなければならない社会の「ホンネ」や「ルール」、「性」、「仕事」、そして「死」や「自由」について、14歳の未来の彼女に、親として、ひとりの大人としてわかりやすく語りかけている“社会学”の入門書です。中学生向けとしていますが決してそうではなく、一つの考え方として大人が読んでもためになる本だと思います。

宮台氏について少し…ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、彼は社会学者として“援助交際”を擁護する立場をとっています。これは、彼の研究主題であったサブカルチャーの取材の中で得られた多くの中高校生の“ホンネ”から構築されたものです。自身“革命家”になりたかったというように、他著書の中でもその切り口は鋭く、右寄りなところは否めませんが、こういう時代だからこそ必要とされるエリートではないかと思っています。(ブログ  http://www.miyadai.com/

 

話は変わりますが、実は新年早々我が家で一波乱ありました。問題は休日の夜、家族がお風呂に入る時間となった時でした。いつも入る順番はお風呂の掃除も兼ねて家内が先に、そして子供たち、仕事で帰りが遅くなる自分が最後にとなっているのですが、その日は休日、外食帰りで家内が辛そうだったので、自分が最初に入ろうかと提言した途端に、14歳の長女から『イヤダ!』のダメだしを受けました。娘もそろそろかな〜とある程度の覚悟はしていたつもりでしたが、さすがに長男や次男とは全く異なる反応だっただけに、さすがにショックで、まる二日、孤独感に浸りました。心を落ち着かせようと本棚から久しぶりに取り出したのが『14歳からの社会学』でした。読み返して忘れかけていたことがいくつかありました。今朝、娘に“いってらっしゃい”と声を掛けることができました。