期待とゴルフ

先日の日曜日、この時期にしては珍しく小春日和を思わせる快晴の中、いつもの仲間とゴルフを楽しんできました。昨年末から今年の始めにかけて、雨や小雪と天候に恵まれない日が多かっただけに、さぞかし好スコアが出るであろうと期待満々で臨んだはずでしたが… 結果は予想に反して皆さん揃っての低調ぶりで、おまけに翌日の朝には身体中に痛みが走る始末… 情けないかな、今週はおとなしく過ごしています。

不調と痛みの原因は何なのか? 構造医学的に解析するならば、季節はずれの高気温のせいで筋肉の緊張がゆるみ、関節の潤滑性が低下して相対的にパフォーマンスが落ちているところに、いいスコアを出してやろうとクラブを振り回しすぎて二次的に痛みを招いたのかもしれません。この潤滑性のところをもう少し分かりやすく… 例えば床に落ちたバナナの皮に上に体重をかけると滑ります。これと同じで、関節も適切な力がかかると摩擦力も少なく動きやすくなりますが、逆に関節に適切な力がかからなくなると、関節内の摩擦係数が大きくなり炎症が起こりやすくなります。 …とこんな感じです。

 

果たして、理屈ではこうなのですが、その前にもっと大事なことがあるようです。東大卒のお坊さんである小池龍之介とプロゴルファー・高松志門とのゴルフ雑誌の対談の中から紹介します。

 

小池:『それは、奥さんの料理で比較してみることができるかもしれません。一方は、出会った頃は手を尽くした料理を作ってくれたのに、年月が経ち普通の料理になってしまうと、自分を大事に扱ってくれなくなったと感じてイライラする。一方は、以前からほどほどの料理だったので、同じ普通の料理になっても、そんなにイライラしない。これと同じ心境で、一度期待して欲望が強く掻き立てられた後に、裏切られたと感じると不快感はより強くなります。

 期待するという心の動きは、自分を苦しめているだけなのです。自分の思いどおりにならないことに対してイライラするというしんどい生き方に対して、「自分なんかにお味噌汁を作ってくれて嬉しい」と思うことができれば、家庭円満になりますよね。ゴルフでも、結果がよくないときも「今日は調子がよいな」と円満な心持ちでいられたら、とても幸せなプレーができると思いますね。』

 

さて、どうしたものか… ゴルフの前に仏門をたたくべきなのか…