『破れ窓理論:Broken Windows Theory』をご存知でしょうか?
一枚の割れた窓ガラスを放置しておくと、それが「誰も関心を払っていない」というサインになり、割られる窓ガラスがさらに増え、やがて街や地域全体の荒廃に繋がっていくという考えから、「軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで凶悪犯罪も含めた犯罪を抑止できる」とした、アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングが提唱した環境犯罪学上の理論のことです。
つまり、街の治安を向上させるには、まずはゴミ拾いや、ゴミを分別して捨てることから始めよう!ということです。実例として、犯罪都市として有名だったニューヨーク市では1994年にこの理論に基づいて落書きや未成年者の喫煙、無賃乗車や万引きなど軽犯罪の徹底的な取り締まりを行い、5年後には殺人が67.5%、強盗が54.2%減少したという報告があります。
この理論は犯罪学を越えたところでも使われています。例えば、東京ディズニーランドではささいな傷をおろそかにせず、ペンキの塗りなおし等の修繕を惜しみなく夜間に頻繁に行うことで、従業員や来客のマナーを向上させることに成功しているそうです。
思いあたるふしありませんか〜? 食事の後のお皿を “洗うのはあとでいいかな?” と先延ばしに… ちょっと脱いだ服を何気にソファの上に置きっぱなしに… その結果は?… いつのまにか悪循環に入り込んでいませんか〜? 『破れ窓理論』は決してお堅い理論ではなくて、日常の何気ない小さなコツコツが、いかに重要であるかを知らしめてくれるものだと思っています。前田歯科の「三つのポリシー」のひとつである “いつもきれいに” はここから持ってきています。
さて本日の6月4日から6月10日までは、日本歯科医師会が掲げる「歯と口の健康週間」です。全国各地で様々なイベントや歯に関係する無料相談が行われます。ちなみに鹿児島市では、6月8日(土)と9日(日)の両日、山形屋1号館7階にて「歯と口の健康相談」と題して行っております。詰め物が取れたけど、痛くないからそのままにしている方… 忙しさにかまけて日常の歯みがきがおろそかになっている方… 小さなことの積み重ねが大事ですよ〜! 宜しければ、この機会をご活用下さいませ。
ご報告です。昨日のお昼過ぎに、受付として働いてくれていた栫 由美さんが、お子さんを連れて遊びに来てくれました。『陽菜乃(ひなの)』ちゃんといいます。子育て大変だけど、何とか頑張っているようでした。。