『 フレンズ 』

ミシェル役のアニセ・アルヴィナ
ミシェル役のアニセ・アルヴィナ

バンド名のミッシェルは一体誰が考えたのか? バンドのメンバーと飲み会になると、必ず物議を醸す話題のひとつです。メンバーの35年前の記憶を結集して思い出されたことこと… まずひとつ目、最初はSilhouette(シルエット)とつけたかったが、すでに他のバンドが使っていたために、止むなく“シルエット→ミシルエット→ミッシェル”となった。 次に、チューリップの財津さんがこよなく愛するビートルズナンバーの「ミッシェル」から拝借した。 いや? 中学時代に大ヒットした「シェリーに口づけ」を歌っていたフランスのポップス歌手“ミッシェル・ポルナレフ”のミッシェルの響きが何となくよかったから…? と、最初のうちはちょっと真面目なつもりが、そのうちお酒がまわって白熱し過ぎると… 最後には、“そんなこと〜 今はどうでもいいんじゃない〜?” と、いつもの結末にたどり着くメンバー各々でした。 

 

 

まあ、それはそれでいいのですが、自分の中のもうひとつの“ミッシェル”は映画の中に登場します。ご存知の方も多いと思います、1971年製作のイギリス映画『フレンズ』を… 

あらすじは、裕福な家庭に育ちながら、母親がいなく、父親の再婚話しに嫌気がさしていた15歳の少年ポールと、唯一の肉親であった父親を亡くし孤児となった14歳の少女ミシェルが動物園で出会います。そして、お互いの境遇から逃れるように、ふとした事からミシェルの父親の田舎であるアルルを目指すことになります。やっとのことでミシェルの父親のアトリエであった小さな小屋に辿り着き、二人だけの生活がスタートしますが、不安定な収入とそれに伴う飢餓、疲労、絶望感、… 当然のことながら二人は生きるための厳しい現実にさらされる事となります。それでも、お互いに支えあってきた二人にやがて愛が芽生え、ミシェルは妊娠、そして二人だけの出産… 幾つかの困難を乗り越え、これから永遠の幸せが続いていくかのようにみえた二人に… 悲しいラストが…

 

(You Tube:http://www.youtube.com/watch?v=i8AXqoUlnPM)

 

衝撃的でしたね〜 “自分は今まで一体何をやっていたのかな〜?” “南フランス(アルル)で医療従事者になるにはどうしたらいいの〜?”などと、当時17歳、受験を控えた高校三年生が真剣に悩み、考えさせられた秀逸の作品でした。右の写真は、まだ熱が冷めない頃、わざわざ鹿屋から鹿児島市の十字屋まで出向いて捜し求めた「フレンズ」のサントラ盤です。エルトンジョンが歌っています。実はこの「フレンズ」には、あれから3年後…の続編があります。ミシェル役のアニセ・アルヴィナが成熟した女性として現れます。これこそOMGでしたね〜 残念なことに彼女は癌を患い2006年に他界してしまいます。享年53歳でした。

長くなりました。思い出の1ページでした。