先週の土曜日のお昼過ぎより鹿児島市にある宝山ホールにて、第66回九州歯科医学大会が開催されました。年に一回、九州各県の歯科医師会の持ち回りで行われているもので、鹿児島では8年ぶりの開催となります。大会では主に歯科に関する講演並びにシンポジウムが行われますが、参加対象は歯科医師に限らず、デンタルスタッフ、歯科学院の学生、また一般の皆様にも広く歯科に対する興味を深めて頂くために企画運営されているものです。
大会当日の夜は、出身大学毎に同窓会も盛大に行われ、翌日はボウリングやテニス、野球、剣道、ゴルフetc.… 各県対抗の厚生行事も行われます。ちなみに、昨日溝辺カントリークラブで行われたゴルフでは鹿児島県が見事優勝を飾ったようです。私は全く戦力になりませんでしたが、とほほ…
今回の講演の第一部では、東京歯科大学の井手吉信学長に『食べる力は生き抜く力』という演題で、食べること(摂食:せっしょく)と飲み込み(嚥下:えんげ)のメカニズムを解剖学の立場から解りやすくお話して頂きました。また、第二部では『南極で生き抜く人間力』と題して、南極地域観測隊の医療隊員として参加された経験をお持ちである宮田敬博医師(写真右)の貴重なお話しを聞くことができました。
写真左は日本歯科医師会のPRキャラクター“よ坊さん”の着ぐるみです。大会の間、ご来場された皆様をお迎えするために歯科医師が交代で中に入り備えます。今大会での私の役目は、この“よ坊さん”の介助です。何故なら、着ぐるみは予想以上に重く、しかも足元が見えないので動きも制限され、移動に際し転倒などの危険を伴うためです。
最初は、果たしてこんなことまでして、こんな着ぐるみに何の意味があるの〜?…と思っていましたが、昨今の「ゆるキャラ」ブームからでしょうか、会場での話題性は抜群で、特に女性には大もての“よ坊さん”でした。どちらかと言えばお堅いイメージの大会が様変わりし、終止和やかな雰囲気を醸し出してくれたことに間違いはないようです。
さて、この“よ坊さん”ですが、「ゆるキャラ」との違いは?と思い調べたところ、「ゆるキャラ」の命名者である みうらじゅん によると、認められる3条件があるようです。それは…
⑴ 郷土愛に満ち溢れた強いメッセージ性があること。
⑵ 立ち振る舞いが不安定かつユニークであること。
⑶ 愛すべき、ゆるさ、を持ち合わせていること。 だそうです。
ゆるさにもハードルがある… 日本はまだまだ平和な国ですね。(o^-^o)