朝晩が肌寒く感じられるようになってきましたね。お馴染みのキンモクセイの香りが優しく演出してくれているようです。秋ですね…
先週、鹿大歯学部同窓会理事会のOB仲間で、噂のお店、鹿児島市中央駅近くの『半魚人』で秋の味覚を堪能してきました。カウンターに10名程、奥の座敷に8名程入れるお店でしたが、休み明けの月曜日にも関わらずほぼ満席状態で、予約をしないとなかなか飛び込みでは入れないというのがよくわかりました。店主は女性、スタッフも女性ばかり… で、しかも皆さん若い! 料理は店主が厳選した魚貝類を使った料理で、当日は3500円のコース料理でしたが、50過ぎの男性陣には十分すぎるほどの質と量で大満足でした。コース料理以外にもメニューには目を引く単品料理が満載で、魚好きにはたまらないお店のようです。
さて、味覚と言えば大事なのが舌ですね。舌には味を感じる器官である味蕾(みらい)が約10,000個もあり、様々な味の識別に関与しています。
さてさて、皆さんの舌はピンク色ですか?まっ白くなっていませんか? もし白くなっているとすれば、この舌の上にできる白っぽい苔状のものは舌苔(ぜったい)といい、食べカスや舌の表面の細胞にお口の中の細菌が付着してできたものです。歯の磨き残しが主な原因とされていますが、体調不良やストレス、唾液の分泌量にも関係すると言われています。この舌苔、口臭の原因や味覚に異常を及ぼす場合もあるので、舌のお掃除は是非とも必要ですね。でも、やり過ぎると舌を傷つける場合もあるので適度に行うことをお勧めします。もし、掃除してもなかなかとれない、または、以前よりも大きくなっていると感じられた場合には口腔癌(こうくうがん)の疑いもありますので、そのような場合にはかかりつけの歯科での早めの受診をお勧めします。
その口腔癌ですがその名の通り、口腔(お口の中)の舌や歯ぐき、あごの骨などにできる癌のことを指します。
その発生率は、胃(39.8%)・肺(39.2%)・大腸(17.4%)に比べて3.7%と低いのですが、術後に咀嚼(そしゃく:食べること)や嚥下(えんげ:飲み込み)や発声といった重要な機能に後遺症を発生する場合が多く、早期発見・早期治療が望まれるところです。現在、この口腔癌を早期に発見するための採取した唾液による検査方法が鹿児島大学病院で開発されており、来年度から歯科医師会の協力のもと「口腔癌検診事業」としてスタートする予定です。皆様、これからの情報にご注意下さい。
さあ、なんだかんだ言っても、秋真っ只中、秋の味覚満載です。食欲の秋を存分に満喫していきましょうね。 適度な運動も忘れずに… ですね。 (⌒-⌒)