『 卒業 』

明日は長女の卒業式です。中学はあっという間と言いますが、本当にそうでした。高校に行きたくないな〜 このままがいいな〜 と言っていた娘の、長いようで短かった受験生活も先週でやっと終わり… 一区切り付いたのでしょう。残された時間を中学生活の思い出の整理にあてているようです。

そんな中、机の横に束ねられ、山積みにされた教科書、参考書、塾のテキストを見る度に、今時の中学生の大変さを感じるところですが、答えのない時代だけに、親としては見守るしかできないのかな? …というのが実感です。

 

さて、ここ2.3日、気分的に少し楽になったので、久しぶりに本棚から重松 清の「卒業」を引っ張り出して読んでみました。2004年に刊行され、「卒業」というタイトルで編まれた全四編の作品集です。

読むのは、5年ぶりぐらいだと思います。2回目なので、それほど感動もないだろう、と思っていましたが… 年のせいなのか、それとも単に涙もろくなったせいなのか、いつものように重松マジックで、「さあ、あなたはもう少しで泣けてくる〜 泣けてくる〜 いいですか〜 ワン ツゥー スリー !!」というような感じで落とされてしまいました。

家族であるが故に長年解けなかった「わだかまり=葛藤」、そこからの脱却「和解=卒業」、そして「出発=絆」という構図で書かれた四編だと思います。お薦めです。

 

 

さあ明日は、しっかりと目を見開いて式を見届けてきたいと思います。

 

 

 

無理かな… (・_・。)