『腰痛放浪記』

7月になりました。

どうやら今年はエルニーニョじゃないようですね。

夏本番は間近のようです…

 

先週末の梅雨の晴れ間の日曜日、ここぞとばかりに、気になっていた伸び放題の自宅の庭の草取りをやりました。暑くならないうちにと朝方6時の決行でしたが、今の時期はすでにヤブ蚊の最盛期… ブンブンと飛び回る蚊と格闘しながら、時々蚊に血を吸われながらの2時間余りの仕事でした。

久しぶりに慣れない姿勢を続けたせいなのか、終わった時にはさすがにぐったりで、シャワーを浴びた後はしばし爆睡… (´0`)

で、そのせいなのか週始めから腰に重たい感じがあります。明らかに腰痛の予兆… 悪化しないように日頃の動作に気をつけたいと思います。

 

 

作家の夏樹静子は自身54歳(1993年)の時に、“腰掛けられない、座れない”という突然の腰痛に見舞われます。『腰痛放浪記 椅子がこわい』はそんな彼女が、時には横向きに寝ながら、ボール紙に貼りつけた原稿用紙に書き綴った3年間に及ぶ闘病記です。

 

あらすじは…

発症初期の段階で整形外科医に“運動不足による筋肉劣化”と診断された彼女は足繁くプールに通い始めます。しかしながら、筋肉がついたにも関わらず痛みはなかなかとれない… 彼女の治療遍歴の始まりでした。鍼灸療法、野菜スープ、温熱療法、手かざし療法、気功、カイロプラクティック、尾てい骨治療、霊の供養etc. 周りの知人友人に勧められるままに、ありとあらゆる治療法に手を出していきますが、状態は悪化の道をたどるのみ… あっという間に2年余りが過ぎてしまいます。

 

 

転機はある診療内科医(平木)との出会いで訪れます。平木に初見でつけられた診断名は「心因性疼痛障害(心身症)」。 激痛と心の問題との関係性を全く理解出来ない彼女でしたが、平木とFAXでのやりとりをするうちに約2ヶ月間の入院生活を決意することとなります。

そして入院観察の後、彼女に選択された治療法は〈12日間に及ぶ断食療法〉でした。外部との接触の禁止、テレビ、ラジオ、新聞、読書、電話も禁止。鎮痛剤、催眠導入剤等の薬物も一切禁止の闘病生活と、壮絶な痛みを許容できる心の治療の始まりでした。

最初の頃は平木を罵り、怒りを発散させる彼女でしたが、平木との会話中に訪れる痛みのない穏やかな時間を少しずつ認知するようになります。そして治療は終盤、彼女の中の大部分を占める夏樹静子という偉大な作家にお葬式を出すという核心の部分に近づいていきます…

 

 

自分のことは自分が一番良く知っている。

 

 

う〜ん それが一番危ないのかも… (-_-)