9日の夕方です。今現在の鹿児島地方はどちらかといえば小康状態… 夜間から明日の朝にかけてピークとなりそうです。久しぶりの台風直撃ということで明日の診療はお休みとしました。
子供の頃はと言えば、台風が来ると学校も休みになる、しかも、しょっちゅうやって来るので慣れっこになっていたのか台風に対してさほどの恐怖感もなく、非常食のカップ麺やお菓子をしこたま買い込んで、停電になった時のロウソクの灯りを何となく楽しみにしていた覚えがありますが、今では家と病院のまわりの掃除や後始末に大わらわ… できることなら来ないで欲しいと願うばかりです。
写真は先週末、自宅の2階ベランダから写したシマトネリコの花です。毎年6月あたりから、集まってきたミツバチのブ〜ンブ〜ンという音と一緒に、いい香りを漂わせてくれますが… それも見納めのようです。
さて、前回の続きでもう一つ本をご紹介します。これも10年以上も前に出版された本になります。『腰痛は〈怒り〉である〜痛みと心の不思議な関係〜』は、ニューヨーク大学のサーノ博士が唱えたTMS理論を分かりやすく解説した本です。
前半部では、一生のうちに誰でも一回は必ず体験するといわれる腰痛の原因、運動不足や老化、背骨のズレ、骨粗しょう症、骨盤のひずみ、不良姿勢、二本足で立つ人類の宿命、etc. と、それぞれの原因に特化した治療法について、種々のデータや論文をもとに検証を試みそのあり方に異論を唱えています。
そして後半部では、腰痛に限らず近年増加している肩こりや首や背中の痛み、様々な部位の関節痛など筋骨格系の痛みを伴う症状をTMS(Tension Myositis Syndrome:緊張性筋炎症候群)としてひとつの症候群としてまとめ、それらの直接的原因を心理的緊張による自律神経の乱れから起こる血流不足と酸素欠乏とし、身体への直接的な治療を止め、
グループミーティングなど心理面へのアプローチを行うことでTMSの症状が改善されたと報告しています。
「読むだけで腰痛が治る!」
「読む薬」として話題になった本です。(^^)bGood!