7月も半ばを過ぎました。九州南部地方、どうやら梅雨明けした模様です。
今週末は鹿児島の夏の風物詩「おぎおんさぁ(祇園祭)」も行われます。祭りに、ビールに、焼き鳥に、かき氷… 年甲斐も無く気分の高揚する季節がやってきました。体調管理気をつけたいものです。(*^¬^*)
さて、前回の続きで、分かっているようで実際のところあまり分かっていない腰について少々…
腰の大きな役目のひとつです。頭や背骨を含んだ上体の荷重を受け止め、その力を左右の足に分散させています。しかも、上図のような理想な位置関係では、お互いの力のベクトルが120°という角度をなしているので、力関係は3方向に等しく分散されます(3人で綱引きをしている場面を想像してみて下さい)。とりもなおさずこれが、人間がほとんどバランスを崩すことなく片足立ちができる理由でもあり、二足歩行ができる所以となっています。
「廊下に立っていなさい!」 小学生の頃かな? 身に覚えありませんか?
動かないでじっと立っていることは結構苦痛だったですよね。プラプラ動いていればなんでもないはずなのに…
これと同じようなことだと思って下さい。
上図の皿?(たらい?)… 手元がその重さを感知しながら微妙に動いていたほうが安定していますよね。 このことを、「動的に安定している」と言います。
さて、さっきの皿まわしを人間に見立て、皿=頭、棒=背骨、手元=腰と考えるとするならば…
では、手元である腰に、背骨を含む上体の荷重を感知して微妙に動く機能があるものなのか?
もともと腰(骨盤)は、上図のように仙骨と左右の腸骨がガッチリと固まって動かないものと考えられていましたが、実はそうではなく、左右の腸骨と仙骨とに挟まれた部分には、上体の荷重を受けながら絶妙に動く仙腸関節(紫色の部分)があることが分かってきました。
左右の足に力を分散させながら、微妙な動きの中で上体の荷重のバランスを絶妙にコントロールして安定させる。これが、もうひとつの腰の役目です。
人間は動いている方が安定する。
動くことは人間の宿命のようです (・・;)