先週の土曜日の16時半より、「鹿児島大学歯学部同窓会創立30周年」を記念する行事が鹿児島市の“天文館リバティークラブ”にて催されました。写真は当日の参加者に贈られた記念品のペーパーウェイトです。
全国各地から集まった同窓会会員や大学関係者、現役の学生が集う中、歴代の同窓会会長らによる公開座談会、また今年度の優れた研究に贈られる「同窓会奨励賞」を受賞した大学関係者による研究発表、そして懇親会に入りお酒も進み、大学を退官された先生方の思い出話しや近況報告等々、地味でも派手でもない、鹿児島大学歯学部開設当初からの自由な気風そのままの、創立30周年の節目にふさわしい素晴らしい会となりました。
現在の鹿児島大学歯学部の卒業生(同窓会会員数)は1900名余り。最近では、全国各地に散らばった卒業生の活躍ぶりをよく耳にするようになりましたが、27年前の自分の卒業当時はまだ150名足らず…
大学を卒業して開業医に就職をすると決めたものの、そんな状況の中で頼る先輩も数少なく、かと言ってこれといったツテも無く、頼りは大学の学生課にきていた求人票のみ… その中からめぼしいものを幾つかピックアップして、歯科医師国家試験を3ヶ月後に控えた真冬の最中、関東方面へ就活の旅に出ました。
初めての就活での面接でしたが… いや〜 いろんな院長がいらっしゃるものです。(・・。)
羽田に到着して最初に面接を受けたのは、日本武道館が間近に見える東京の九段下で開業されているご年配の先生でした。
慣れない道のりもあって、面接時間に遅れてしまった自分が悪いことは重々承知していましたが、院長室に入るなりいきなり恫喝されて、まず、腹の底からの「ハイ!」という返事のやり方から始まり、そして「そもそも私がこの天皇陛下のお膝元で歯科医師としてやらせて頂いてるのは・・・」と、説教なのか講釈なのかどちらとも言えないお話しを約1時間ばかり…
緊張のあまり全くその場を理解できない自分は、直立不動でただ単に「ハイ!」「ハイ!」と大声で返事するしかなかったことを思い出します。
それから最終的な就職口が見つかるまで、3医院ほど面接を受けました。
あの時は“社会人になるのは大変だな〜”と思ったけれど、今にしてみれば全然大したことはない良き時代の就職活動だったと思います。(・・*)ゞ