先週の土曜日の夕方、鹿児島県歯科医師会館にて鹿児島大学病院口腔外科教授 杉浦 剛先生をお招きし、『歯科医院で行う口腔がん早期発見』と題して講演会が開催されました。
講演の中で杉浦先生は、鹿児島県の口腔がんによる死亡者数の多さを指摘され、その対策として、「口腔がん」に対する正しい知識を県民に広めるとともに、かかりつけ歯科医がその初期症状、例えば2週間以上経過してもなかなか治らない口内炎、お口の中の白色病変やしこり等を見逃さないように、早期発見に最大限努めることが重要であると話されました。
写真は当日会場の後方で、パソコンを使った動画共有サービス「Ustream(ユーストリーム)」を利用して、講演会の様子を当日参加困難な大島群の離島地域の先生方にライブ配信しているところです。
鹿児島県が抱えるもう一つの問題は、鹿児島大学病院などの大規模医療施設を受診する機会が、地理的な条件等により制限されている離島地域の方々の医療支援で、このようなUstream配信による生きた情報の共有は、先ほどの「口腔がん」早期発見の一助になると考えるところです。
さて写真は、講演会後の懇親会も終わり、行きつけの最後のお店で飲んだ「電気ブラン」というお酒です。
耳にするのも口にするのも初めてということで、翌日家族にこのことを話すと、よく小説に出てくるお酒の名前らしく高2の長女でさえも知っていて、ネットで調べたところ誕生はなんと明治15年(1882年)。場所は東京浅草に今でもレトロな佇まいを残す「神谷バー」。
ちょっと変わった名前の由来は、「電気」という言葉が珍しい物の代名詞となっていた明治の頃の、ブランデーをベースにしたお酒という意味の「電気ブランデー」が元になっているらしく、名前とは対照的なほんのりとした甘みが特徴的な「電気ブラン」は、明治、大正、昭和と浅草にゆかりを持つ文豪たちを魅了し続け、彼らの作品の中に名を残すほどの大変な人気だったようです。
確かに、初めて口にしたその香りはウィスキーでもブランデーでもなく、焼酎でもなく、ミント系?の甘みが絶妙な感じで口当たりも非常に良いのだけれど、アルコール度数は40度。(゚_゚i)
油断をすると飲み過ぎてしまう魔性の酒のような… そんなところが、100年以上もの間、男女を問わず愛され続けてきた所以かな…? と思った次第でした。。