容赦なく家の壁、窓に叩きつけられる雨風、遥か遠くから聞こえてくる何とも表現し難い風のうなり声…
25日の未明に薩摩半島と大隅半島の一部を暴風域に巻き込みながら北上した台風15号に、久々に恐怖を覚えた方も多かったのではないでしょうか。さすがに昨日は寝不足で、一日中、欠伸が出っぱなしでした。
幸いなことに病院の方はほとんど被害もなく、昨日も通常通りの診療を行うことができましたが、木が2本倒れるなど、油断をして自宅の樹木に対する準備を怠ったことを後悔しています。
さて、この台風の発生直後からの状況をTwitterで発信し続け、備えに対する警鐘を遥か遠い宇宙から鳴らし続けたくれた人がいます。 今年の7月23日、ロシアから宇宙に飛び立ち、国際宇宙ステーションで活動を続けている油井亀美也さんです。
https://twitter.com/astro_kimiya
このTwitterではその他、つい先日ドッキングに成功した『こうのとり』について、宇宙で飲んだコーヒーが美味しくなかったこと、ステーション内から撮影した天の川や星座、地球の様々な姿、etc.… 宇宙好きでなくても非常に興味をそそられる内容が毎日更新されています。
写真はその中の一枚。油井さんがバネの力で体を長軸方向に押し付けてランニングをしている模様です。
宇宙ステーションの中のような微小重力環境では、重力による骨への荷重刺激が少ないために骨吸収の亢進と骨形成の抑制が起こりやすく、骨粗しょう症の約10倍の速さで骨の量が減少すると言われています。その量は、6ヶ月間の宇宙滞在により大腿骨頚部で約10%…
なので、宇宙船内では写真のような模擬重力空間での一日に約2時間の運動が重要となり、合わせて骨粗しょう症の予防薬(ビスフォスフォネート剤)も服用しながら骨量減少の予防に努めているとのことでした。
何もそこまでしなくても… と思うけれど、やはりそこは宇宙のロマンなのでしょうかね〜