昨日も、そして今日も鹿児島市内は冷たい晩秋の雨となりました。出掛けのいつもの朝7時前でもまだ薄暗く、“ 何だか陽が昇るのが遅くなったな〜 ”と改めて感じています。
そんな今年の秋も終盤を迎えようとしている先週末、静岡の太平洋クラブ御殿場コースで行われたプロゴルフ国内男子ツアーの「三井住友VISA太平洋マスターズ」の4日目の最終ラウンドが濃霧のため中止となり、3日目を終えて首位に立っていた片山晋呉の通算29回目の優勝が決まりました。
片山選手(現在42歳)は1995年にプロデビュー。初優勝の1998年から2008年の11年間に破竹の勢いで26勝をあげ早々と永久シードを獲得。
しかしながらその翌年の2009年のマスターズでの4位入賞を境に、モチベーションを維持できなくなったのか極度の不振に陥りその後の4年間は勝ち星なし。一昨年あたりから上位に食い込むなど「復活」の兆しをみせていたものの、最終日に崩れる今ひとつの感がある中で、今回の優勝を、長生きをするために衰えた肉体を自ら壊す「鷹の選択」の逸話になぞらえて、「復活」ではなく「新生」であると言い切るところは、さすがに頂点を極めた人でないとなかなか言い出せない片山選手ならではと思いました。
当然ことながら折れたくちばしが再生するはずもなく、この逸話全くのフィクションなのですが、微妙に心をくすぐられるところもあります。
そう言えば、まだ自分が小学生の頃、「仮面ライダー」や「キカイダー」、「怪傑ライオン丸」などなど、テレビで変身ものが大流行りだったことを思い出します。日本経済も右肩上がり、方向性もぶれる事無く社会もそのように常に変化を求められていたあの頃は、大人も子供も変われる事に何の疑いも持たなかった時代でもありました。
さて今の時代、何に変身しましょうか? なかなか的を絞りにくい考えさせられる世の中となりました。
その時が来るまでに、知力、体力を温存しておきたいと思う今日この頃です。。