高校生の頃でした。自宅の勉強机の蛍光灯が微妙にちらつくのが気になったので、近くの眼科を受診したところ、“それは疲れ目かもしれない”ということでビタミン剤を注射されたことを覚えています。
残念ながら、それでも一向に改善される様子がなかったので、蛍光灯に代わる白熱電球の灯りも試してみましたが、熱っぽく、黄色っぽい光になかなか慣れなくて、結局のところ使い慣れた蛍光灯に戻し、大学卒業まで泣く泣く使い続けたことを思い出します。
あれから数十年、現在ではちらつきを抑えた「インバーター方式」や「LEDデスクライト」など、またそれだけでなく、波長の分布を自然光のそれに究極に近づけた「ジェントライト」なるものも開発されているようで、何とも羨ましい限りなのですが、ただ、勉強嫌いを蛍光灯のせいにできない… それはちょっと残念なことかもしれません。(・・;)
そんな中、写真は数年前に自院で取り入れた、診療用の「LEDライト」です。その当時、LEDの良さも何もわからずに、ただ最先端というだけで選んだわけでしたが、果たしてその良さは??…
確かに明るくはなったけれど、前歯などの審美的な微妙な色の判定にはLEDライト下では戸惑う事も多く、ライトを消して自然光の下で確認をすることもしばしば… 前述の自然光に近い「ジェントライト」の歯科用の開発が望まれるところです。
とは言ってもLED. その良さは、格段に消費電力を抑えられるその節電効果と環境に配慮したCO2削減効果にあるようです。40Wの蛍光灯1本をLED照明灯に替えた時の年間のCO2削減量は、樹齢50年のスギ12本分の年間のCO2吸収量に相当することをご存知でしょうか?
ということで、先日の日曜の休みを利用して、院内の大小合わせて30本分の蛍光灯のLED照明灯への入れ替え工事を、鹿児島市上荒田町にある「西部通信工業株式会社」さんにお願いして施行して頂きました。
施行前のシュミレーションでは65%の節電効果ということで、経費削減のほうも是非とも期待したいところなのですが、何と言っても開業当初から気になっていた待合室側の光量不足が解消されたことが嬉しくて、自分のみならずスタッフも大変喜んでいるところです。
ただ、明るくなった分、見えなかったところが見えるようになりました。
みんなで掃除頑張ってます。(^^)