GW明けからの雨模様も昨日で終わり、久しぶりの澄んだ五月の空と風が心地よい今日の鹿児島市内です。 さて、日本を代表する作曲家で編曲家、そしてシンセサイザー奏者でもある冨田勲氏が先週お亡くなりになりました。
冨田氏と言えば、自分の中ではやはりTVアニメ「ジャングル大帝」
壮大なアフリカの大自然を舞台に、愛、友情、正義、勇気、宿命、共存、紛争、死、様々なテーマと共に繰り広げられる物語の中で、小さな子供も大人も共有できる主人公レオの心の葛藤と、その成長を描いた手塚治虫の原作の秀逸さもさることながら、挿入曲(BGM)は一話ごとにその場面に応じて新たに作曲されるという、海外でも高い評価を得たその音楽部門を担当したのが故冨田勲氏でした。
第1作目(全52話)の初めての放送が1965年、第2作目(全26話)が1966年ということなので、果たしてその頃の記憶はどうかな?というところなのですが、その後も幾度となく繰り返される再放送をほとんど漏らすことなく見てきたので、今でも頭の中に残るシーンは数知れません。
甲高いトランペットで始まる、アフリカの壮大な自然をイメージさせるオープニングテーマ。まるで、これから始まる舞台の緞帳が上がっていくような、子供ながらにも感じた、ワクワク、ゾクゾクするようなちょっとした緊張感。おそらくその当時、他のどんなことよりも集中できた時間であったと思っています。
「ジャングル大帝」:https://www.youtube.com/watch?v=1zu9JHiYKvE
そして冨田氏の身近な作品と言えばもう一つ。小学生の頃、NHKで夜の7時半から放送されていた番組「新日本紀行」のテーマ曲。これも何と言うか、日本人の心の中深く滲み入るような楽曲の素晴らしさを、子供ながらにも感じていたことを今でも思い出します。
「新日本紀行」:https://www.youtube.com/watch?v=YoMRp3P8d_g
冨田勲、享年84歳。心よりご冥福をお祈りします。