暑中お見舞い申し上げます

写真は、先週、患者さんから頂いたドラゴンフルーツ。

果皮が龍のウロコに似ていることから“ドラゴン…”と呼ばれるらしいですが、見かけによらず味はおとなしめ、その割にはビタミンやミネラル類が豊富で、食物繊維はバナナの65倍、ポリフェノール類の抗酸化物質も多く含まれ、しかも低カロリーということで、夏バテ防止にうってつけの夏の果物です。

 

しかし暑いです。しかも、例年になく日射しも強い。自転車に乗っているので、腕も顔も真っ黒… 患者さんに、“ゴルフのやりすぎ?”と思われているかもしれません。

 

さて、8月に入って暑さに負けじと朝からガッツリ食べていたら、やはり夏場は基礎代謝が低いらしく、あっという間の体重増加となってしまいました。13日のお盆に開かれる卒後40年の中学校の記念同窓会に間に合うように、ただ今慌ててセーブ中です。

 

 

人生いろいろありますが、中学の同窓に生きて会えることに感謝、感謝です。

 

 

8月6日付けの、朝日新聞のコラムよりご紹介します。宜しければ、ご一読下さい。

 

 

 


スクリーンに次々と、幼い少年たちの顔写真が映る。公開中の映画「いしぶみ」は、旧制広島第二中学校1年生の記録である。生徒300人余と先生4人が解体された建物のかたづけを始めようとした矢先に原爆が投下された。数日のうちに全員が亡くなった▼子どもたちの最期をつづる遺族の手記を広島テレビがかつてまとめた。それを俳優の綾瀬はるかさんが朗読する。熱線と爆風に見舞われ、川へ逃げた生徒たちは手をつないで軍歌「海ゆかば」を歌う。泳げない子は、「ぼくらは先に行くよ」と流されていった▼残された言葉の数々がある。朝日俊明くんは大勢の友の死を知り、米国を「やっつけてやる」と叫んだ末に息絶えた。松井昇くんは見舞いに来た友だちに、「オーイ、あすは水浴びにいこうや」と語りかけた▼高田文洋くんは、ようやく会えた母親に「このあいだもらった一学期の成績はよかったでしょう」との言葉を残した。山下明治くんは原爆投下から3日後に亡くなった。「いっしょに行くからね」と思わず言った母親に「あとからでいいよ」「お母ちゃんに会えたからいいよ」と答えた▼極限の痛みに耐えながら、子供たちは最期まで軍歌をうたい、敵国を憎み、親に気遣いをみせた。模範的な生徒であり、よき息子であろうとする姿が、あまりに切ない▼そこに人が原爆を落とさなければ、彼らはどんな大人になっただろうか。私たちは何度でも悲しみ、怒らなければならない。71回目の原爆忌である。

 

(2016年8月6日 朝日新聞コラム「天声人語」より)