9月に入りました。
先月末のことでした。家に帰ると一通の封書が届いていました。差出人は「ゴールデンパーム カントリークラブ」 内容は8月29日付けで民事再生法の適用を申請するというもの… いわゆる、「倒産」でした。負債総額は債権者2,094名に対する預託金54億円を含む約166億円あまり。国内では今年3番目の大型倒産ということで、ネットやTVでも大きく取り上げられているようでした。
ゴールデンパームの会員権を取得したのは今から5年前でした。周りの友人がそこのメンバーだったこと、バブル期に比べると会員権の相場もかなり下がり手頃な価格だったこと、とにかく実際のラウンドの回数を増やしてゴルフを一刻も早く上手くなりたい一心で、家族に何の相談もせず購入に踏み切ったわけでした。
会員権が届き、当日の朝フロントでメンバーとして初めてチェックインした時の、一端のゴルファーとして認められたようなあのステイタス感を今でも思い出します。残念ながら、ゴルフ場に通えば通うほどコースの難しさに触れる機会が増えるばかりで、オフィシャルのハンディキャップは一向に上がりませんでしたが、コースを大事にするマナーだけは自然と身に付いていったような気がします。
今回の件、最近ではメンバーでも予約が難しく、月例杯など全く入り込めない状況だったので、果たしてこの経営形態で大丈夫なのかな…? と、少々不安に感じていた矢先のことでした。
さてこれからどうなることか… 全く見当がつきません。預託金(会員権)の大幅なカット、または最悪紙切れ同然になるのは免れないとしても、何とかゴルフ場だけは残してもらいたい。
うちの患者さんで、御年83歳。同じくゴールデンパームのメンバーで、ほぼ毎日のようにゴルフ場に通い、ラウンドの後は施設内の温泉でゆっくりと余生を満喫されている羨ましい限りの方がいらっしゃいます。
自分もそうなりたいと思っていただけに、今回の件、ちょっと残念です。願わくばもう少し夢を見ていたい。そんな感じです。。