ブラック

いつも楽しませてくれる病院近くのお家です。
いつも楽しませてくれる病院近くのお家です。

鹿児島市の今日の日の入り時刻は17時15分。一年の中でも最も早い日の入りの時期を迎えています。

 

昨日の仕事中でした。窓の外へふと目をやると、既に真っ暗。時計の針は夕方の6時過ぎを指していました。“あ〜冬が来たな〜”と、いつも思います。

 

 

日が落ちて長々と仕事をしていると、歯科医師に成り立ての頃の夜間診療を思い出します。大学を卒業し社会人として最初に勤めたところは、今では普通になりましたが、30年前のあの当時、誰もやろうとしなかった夜間診療を神奈川県の相模原市で率先して取り入れていた系列の歯科医院でした。

 

診療時間は朝の9時半から夜の10時まで。通常の勤務は夜の7時までで、週に2回は10時まで働くことが雇用契約で定められており、最初のうちはまだ治療技術も追いつかず、患者もそれほど多くは診れませんでしたが、段々と患者も増えてきて、朝から晩まで働きっぱなしになると、疲労もピークの診療の終る頃は、まるで目の前に白い幕がかかったように見えることも度々で、そんな疲れを吹き飛ばそうと仲間のドクターと飲みに繰り出すのが、夜間診療の後の日課となっていました。

 

 

夜間診療で働いた分、超過勤務手当が付くわけでもなく、今で言うところのブラック?と聞かれればそうかもしれないけれど、当時大学病院の医局に入局していた同級生の医者の連中は、日々当直続きで自分の家に帰る間もないと聞いていたので、“自分はまだましな方かな?”と、思ったぐらいでした。

 

 

“ブラック”という言葉を、知らなければ知らないで済んだ、そんな時代でした。。