炎症

昨夜の9時から放送されたNHKスペシャル「新型コロナウィルス ビッグデータで闘う」を興味深く見ました。

 

内容としては、新型コロナに関するビッグデータをAIに解析させて、そこからいろんなことを導き出そうというものでした。

 

 

前半部分は、この数ヶ月の間に集められた5万件にも及ぶ新型コロナ関係の論文の解析によるものでした。

 

それによると、新型コロナで重症化するか否かは、感染が起こってから15日目あたりにその境目があるらしく、重症化が起こり死に至った多くのケースが多臓器不全によるものということがわかってきたようです。

 

新型コロナといえば重症化肺炎ばかりに目が行きがちですが、全身の血管に及ぶ炎症が様々な臓器の機能を奪っていくその過程に問題があるらしく、肺炎はそのひとつに過ぎないようです。

 

それを裏付けるものとして、血管の炎症を抑える投薬治療を受けた重症患者の目覚しい回復度が報告されていました。

 

また、重症化を招きやすい、糖尿病、心臓疾患、脳疾患、腎臓疾患などの持病との関係ですが、現在これらの病気は「血管の慢性の炎症性疾患」という位置づけになっているらしく、今回の新型コロナが血管の炎症に関係していることから合わせ考えれば、なぜ重症化するのか?理解できるものでした。

 

 

 

炎症の症状である腫れ、発赤、熱感、疼痛といえば、原因として体外要因の細菌やウィルスに目が行き、それらに対する体の免疫反応の結果として捉えがちですが、よく聞かれる胃炎などは、そうではない精神的なストレッサーが原因とされています。寝込むような偏頭痛の原因も細菌やウィルスとは縁のない頭部の血管の炎症が原因とされています。

 

 炎症の原因は多岐にわたります。

 

もう少し頭の中を整理したいと思います。