今場所の大栄翔の取り口に見入っています。
9日目の宝富士との一戦は、何か迷いがあったのか立ち合いで不覚をとりましたが、それ以外は見事なものです。
相撲は立ち合いが8割と言いますが、その理由がよくわかります。
実は自分も立ち合いで先輩にしごかれた記憶があります。
とはいっても相撲ではなく、ラグビーのスクラムの立ち合いです。
今では危険行為とされるので、スクラムでの立ち合い、つまり相手との距離を取りつつ駆け引きで相手にぶつかることはペナルティーを取られますが、その当時は当たり前でした。
その、当時の駆け引きですが、相手が動く一瞬前に動いて、相手よりも1cmでも前に出ることを心がけます。
タイミングが少しでもずれると、相撲でいうところの立ち合い不成立ということで、スクラムの組み直しです。
そのタイミングの取り方が微妙です。
最初はわざと目をそらして戦気がないそぶりを見せて、ほぼ目が合うと同時に突っかけるという具合です。
このタイミングを掴むのに、通常の練習が終わってから居残りで毎日先輩にしごかれました。
まるで相撲部屋のようでした。
なので、今はその間合いが手にとるようにわかります。