先週の土曜日の13時から、日本ラグビーフットボール選手権大会の準決勝、サントリー VS クボタの試合がNHKで放送されました。
結果は26−9でサントリーが勝ちましたが、トライ数は両チーム合わせて1トライのみという、点差以上に、大事なところでの試合運びが見て取れる好ゲームでした。
実は、2019年に日本で開催されたラグビーワールドカップで日本代表が好成績を収めてから、日本のラグビー環境が世界で認められるようになり、続々とワールドクラスの外国の選手が日本のトップリーグに参加するようになっています。
この日も、サントリーのスタンドオフを務めるニュージーランド代表のボーデン・バレットなど、その動きに目を離すことができませんでした。
その中で、何と言っても自分のお目当ては、クボタのフッカー(スクラムの最前列の真ん中)を務めるマルコム・マークスでした。
彼は、前回のワールドカップで優勝の南アフリカ代表の一員でもあり、世界最強のフッカーと呼ばれる人物です。
1984年、自分がまだ22歳の頃でした。関東の大学ラグビーで勢いのあった慶應大学のフッカーに五所という人物がいました。
その当時、慶応のスクラムは巨漢の明治を圧倒するほどで、そのスクラムの核を担っていたのが五所でした。
フッカーというポジションはどちらかと言えば、割と小柄な選手がこなすのが当時の常識でしたが、五所はその常識を打ち破る体格を有していました。
というわけで、その頃、自分らのチームもスクラム強化を目指すためにフッカーの大型化を図ることになり、くしくも全く考えもしなかったフッカーというポジションに自分が就くことになったわけです。
で、先ほどのマルコム・マークスの身長ですが189cmあります。自分が174cmなので、その破格さがお分かり頂けると思います。
当然、ワールドクラスは身長だけではありません。その辺りを間近に見られるようになった今の日本のラグビー環境は最高です。