最近の日本のプロゴルフ界は若手の台頭が著しく、特に男子は飛距離重視のパワーゴルフが必要条件となってきているので、ゴルフの試合そのものに何だか面白みを感じなくなってきています。
そんな中、石川遼の名前がスコアボードにあるだけで目が離せなくなるんです。
不思議だなと思います。
彼がこの2〜3年の間、何かしらの目的を持ってゴルフに取り組んでいることは彼のスイングを見れば分かります。
そしてそれがとてつもなく高尚なもので、とうてい一般のアマチュアゴルファーには理解できないことも分かります。
ただ老婆心なのか、見果てぬ夢を追い続けて、このまま年を重ねていく可能性も少しだけ見えるような気がしました。
そうしたところに昨日の住友VISA太平洋マスターズの優勝。(写真はその優勝の瞬間)
そこにトーナメントの勝者が見せる、優勝への執念を感じることはありませんでした。
良きにつけ悪しきにつけ、自分のやれる事を一打一打淡々とこなしているように感じました。
その姿勢が新鮮で、久々に良いものを見せてもらったような気がします。
やはり彼は凡人ではないようです。