去年あたりから、火曜日の夜に放送されるNHKの「うたコン」を見るようになりました。
この辺りのNHKの歌番組はおそらく演歌専門だろうと思っていたところ、ある時、そうではないことに気づいたのがきっかけです。
よく構成された番組で、なかなかテレビではお目にかかれないミュージシャンも登場します。先月は久しぶりに小椋佳をテレビでみました。
そして昨夜は、「真夜中のドア」がクローズアップされていました。
この曲は2004年に44歳でこの世を去った松原みきのデビュー曲です。 年代的には今から約40年前の1979年の曲になります。
それがなぜ今なのかというと、海外のYoutuberがこの曲のカバーをアップしたことがきっかけで、今、世界的に知られるようになったということでした。
写真は自分の古いレコードコレクションのひとつで、松原みきのデビューアルバムになります。「真夜中のドア」はこのアルバムのオープニング・トラックを飾ります。
大学に入ると、音楽情報はレンタルレコード屋で仕入れるのが常だったので、自分が敢えてレコードまで買ったということは余程の思い入れがあったのだと思います。
しかもジャケットの中には松原みきのポスターも入っていました。
初回限定品だったかもしれません。
今でも「真夜中のドア」はよく聴いています。
胸をグッと掴まれるような名曲だと思います。
写真の右側が2013年に購入したノートタイプのMacです。
液晶の大きさとしては、その当時最小の11インチ。
とにかく手軽に持ち運べる小さめのパソコンが欲しくて、ただ、小ささ故の使い勝手が気になって迷いに迷って購入したものでした。
でも約8年近く使いましたが、本当に活躍してくれました。
ということで、次もこの後継機種にと期待していたところ、それが生産中止となりどうしたものかと迷っていた中、最近になってほぼ同型の新機種発売の情報が入り今回の購入となりました。
それが写真の左側のMacになります。
パソコンの大きさとしては若干大きくなりましたが、これまで使っていたMacのソフトケースはそのまま使えます。
特筆すべきは、パソコン本体に占める液晶画面の大きさ。
13.3インチになりました。
処理速度は今回採用されたM1チップにより格段に増しており、その成果はバッテリーの持ちにも現れています。キーパッドのタッチのセンスも絶妙です。
最初は新旧2台のMacを自宅と職場で使い分けようと考えていましたが、もう戻れません。
お世話になった古いMacは下取りに出すことに決めました。
この辺りも、リサイクル品としてAppleが上手く処理してくれます。
色んな観点からニーズをよく捉えているのがMacらしいです。
写真は昨日の祝日の朝6時半頃のもの。
家族はまだ就寝中なので、オイルヒーターの前で毛布に包まりながら一人本を読むのが贅沢な時間になっています。
昨日は一日中寒々とした曇天でした。
そんなこんなで外へ出る気力が全く無かったところへ、NHKが用意してくれたのが午後3時過ぎからの映画「岸辺の旅」でした。
2015年劇場公開。監督は黒沢清。カンヌ映画祭で監督賞を受賞した作品らしいです。
3年前に消息が分からなくなった夫が突然妻の前に現れます。 実はこの世には存在しない夫。
二人は旅に出ます。
その中で色んな人と出逢います。
そして色んなことが分かってきます。
全ては夫が用意してくれた旅。
そして自分を納得させる旅。
原作がいいですね。
色んなことを考えさせられました。
細野晴臣の名前を初めて耳にしたのは、YMOが一世を風靡した頃だったと思います。
とは言っても、YMOの他のメンバーと比べてどちらかと言えば地味目、しかも担当楽器がベースということもあって、自分にとってさほど気になる存在では無かったというのが正直なところです。
彼がそれまでに所属した、はっぴいえんど、キャラメルママ、ティン・パン・アレーなどのバンド名は、中学〜高校時代に微かにどこかで耳にした憶えがありますが、実際にその音を捜すまでの縁が無く、時々ラジオで流れているのを聴いたぐらいだったと思います。
そうしたところに自分も年をとり、様々なジャンルの音楽を聴くようになり、その中で事あるたびに細野晴臣の名前が目につくようになり、改めて興味を持ち始めていたところに写真の本が昨年の11月に出版されました。
在庫切れが続いて、ようやく最近になって手に入ったものです。
この本の完成に費やした期間は8年だそうです。
約500ページに及ぶ内容のほとんどが、自分の知らないアルバム名、曲名、ミュージシャン名、プロデューサー名の固有名詞で占められています。YMOに至っては、この本の中頃でようやく登場といった感じです。
一度整理がついたものは興味が無くなるという彼の言葉が表しているように、ひとつのバンドを息長く続けるというタイプではないけれど、周りのミュージシャンに一目置かれる存在であったことがよく伝わってくる一冊です。
この本の著者が彼のことを、音楽の神様と喩えるのも分かるような気がします。
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